ジャンクのAVアンプから音が出なくなったのでヤキを入れたら復活した話(続編ができました)

皆様こんにちは。 こちらはうしHK、あるいは智絵里さん係です。 緒方智絵里さん、今井加奈さん、佐城雪美さん、成宮由愛さん、望月聖さん、真壁瑞希さんをよろしくお願いいたします。

 

===前編 はじめてのオーダィオアンプ===

 

アイドルマスターシンデレラガールズ10周年ライブ、やってますね。先日は「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!! Celebration Land」というすごい長い名前のライブが幕張で開催されました。

だからというわけではないのですが、部屋のオーダィオを少し増強しました。

というのもトールボーイスピーカとサブウーファーをもらったからであり、これらをもらうとAVアンプが欲しいなと思うのが人の常であります。20年近く前の製品ですがちゃんと動きました。

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で、スピーカが来れば欲が出るもので、アンプも買いました。

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ジ ャ ン ク 品 。

ヤマハAVレシーバーRX-V773。古いけどHDMI入力6本に出力が2本あるすぐれもの。

 

先日部屋にプロジェクタを設置したこともあってどうしてもHDMI出力が2つあるアンプが欲しかったのですが、ちょうどいい値段(しかし「動かない」前提なら高い)でアンプが転がってたのでこれを買おうと。

値札にはこう書いてあります。

「チェック時CD入力でAV5に繋いで音出ましたが、PURE DIRECTがONでないと音出ません」「HDMI接続では映像が出ましたが、音出ませんでした」

リモコン付属。こいつはいいぞ。

いったんスルーして説明書を見ます。「初期設定ではHDMIから音が出ない設定になっています」と書いてあります(そりゃスピーカから出すんだから当然だろうなあ)どうやら勝ちの予感があります。

 

このハードオフにはジャンク品のチェック用コーナーがあり、店員の許可を得て持ち込んだHDMIケーブルと同じくジャンク棚に並んでいたテレビで動作試験を敢行しました。AVのソースはiPad ProとAnkerのUSB-C HDMIアダプタです。これを持ってるといろんなものがチェックできて良いです。

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30分ほどいじったあげく「動く」判定して購入しました(自治体の消費喚起施策クーポン使い忘れたなというのは別の話) 実はAVアンプを買うのは初めてなのでかなりうきうきしていました。 おおすばらしい。

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ここまでが前編です。

 

===中編 動作が怪しい===

 

こいつは10年ほど前の製品なので当然10年前に出来たことが出来ているに過ぎないのですが、初めて触った機械なのでよろこんでいろいろいじるのが人の常です。センタースピーカを設置し、リアまでスピーカを配線して5.1chを作りました。で、音場測定をします。音場測定とは、AVアンプに専用のマイクを繋いで(アンプ自身が)テスト用の信号音を発し、その出音を測定してスピーカの配置が万全でなくてもなんかいい具合のきこえ具合にしてくれる機能のことです。

 

マイクは付属していなかったのでハードオフでジャンク品を拾ってきました。1000円。

ところが何度やってもうまく行きません。「マイクから音が来ません」とか「内部エラー」とか。やってるうちにスピーカから音が出なくなります。その度に電源の入り切りをしてしのいでいました。

ファームウェアのアップデートしたらうまく行くんじゃないのと思ってネットワーク経由の更新を試みます。 SUCCESS! と表示されるのでこりゃあっさり動いたなと思ったのもつかの間、なんと実際には更新されていません。USB経由だと「

DEVICE ERROR」表示が出て中断します。

 

そうこうしているうちに、完全に音が出なくなりました。ご臨終です。

 

===後編 なんとかならねえのかこれは===

 

まず「AVアンプ 修理」とか「RX-V773 音が出ない」などで検索します。すると(後で気付いたのですが後継のRX-V775で)同じような症状に困っているブログを見ました。そのブログでサービスマニュアルの存在を知ります。サービスマニュアルには診断モードへの入り方が書いてあります。診断すると「DSP_BUS:NG」と出ました。これはつらい。

 

平行してあれこれぐぐります。わかったことは

  • どうも同種の障害は多々起きていて、ヤマハのアンプに限らないらしい
  • 基板交換するととても高いらしい(あとでメーカーに問い合わせたら46000円からと言われました)

ということです。そんななか、なんとifixitに修理記事がありました。

jp.ifixit.com

 

なんせ天下のiFixitです。これで勝つる!と思いつつ動画を見ます。

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全く同じ症状やんけ・・・

で、この動画を端折って説明するとこうなります

  • 音が出ねえ、画は出る。メニューも動く、なんでかファームウェアのアップデートができねえ
  • デジタル基板を本体から外してオーブンで200度15分でヤキを入れる
  • 動いた!

これはグラボ界隈でもあるような応急修理法のようです。やっぱりオーブンは万能…

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It worked と書いてあります。これは素晴らしい。

・・・ん?なんで動画あと4分もあんの?

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ええ・・・

  • ヤキを入れたら2週間動いてまた壊れた
  • またヤキを入れたけど1週間くらいで壊れた
  • ヒートガンでチップの周りだけヤキを入れた

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  • ヒートガンでヤキを入れたら動いたけど何日かで壊れて諦めた
  • 半ギレしてDTSチップをはがしてみたらハンダはなんともなかった
  • あきらめて新しいアンプ買った

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fixしてねえじゃねえか

 

===最終章 やっぱりそれでもヤキ入れる===

 

しかしこのままだとでかい漬物石を1万円で買ったことになってしまうため、さらに3000円ほど出してヒートガンを買いました。

www.amazon.co.jp

これで炙ることにします。

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この写真の中央右のdtsと書かれているチップをあぶります。上下の写真で基板の向きが違うことに留意してください。(上の写真は本体背面にあたるほうが奥になっており、下と反対向きです)

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被疑チップの回りをアルミホイルで覆います(黒い紙みたいなのはたまたま家にあった「焼き芋が美味しく焼けるブラッククッキングペーパー」です。LSIの回りのアシが露出しないように気を配ります。

見ての通り温度計は料理用のやつです。普段は天ぷら油なんかを測っています。

こいつをチップ直上において、おおむね230度の熱風を3分ほどかけて1時間冷ましました。

 

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動 い た

 

とりあえずガルパン劇場版(DTS-MA5.1)を一周再生しましたが最後まで音は鳴ってました。ifixitの動画を見ると月末には壊れるのかなと不安ですが、とりあえずしばらくは重低音を楽しみたいと思います。

動かなくなったりしたらまた続報します。

※感動の最終回が放送されました()

ushihk.hatenablog.com

 

ここまでの出費

出音の部 15900円

  • AVアンプジャンク8800円
  • センタースピーカ中古3300円
  • スピーカケーブル2900円
  • バナナプラグ2000円

修理の部 4400円

  • ヒートガン2900円
  • 無水アルコール(結局なくてもよかった気はする)1500円

合計 20300円

・・・結構使ってるな・・・

 

===余談 オーダィオって大きい音が出せる人のものなんでしょ?===

 

A 違います。センタースピーカの威力は絶大で、明らかに聞き取りが楽になります。音量を絞ったときにそれは顕著です。逆に音量を上げたときは「うおー映画館みたいだー」というあたまのわるい感想になります。

5.1chはリアスピーカの置き場所がありますからなかなか大変ですが、もし今オーディオ!という気持ちでなくてもテレビがもう少し聞き取りやすくならないかなと思っているのであれば、サウンドバーなりを導入するとかなりしあわせになれるでしょう。合掌

 

こちらからは以上です。

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