皆様こんにちは。 こちらはうしHK、あるいは智絵里さん係です。 緒方智絵里さん、今井加奈さん、佐城雪美さん、成宮由愛さん、望月聖さん、真壁瑞希さん(足す決心を少し前にしました)をよろしくお願いいたします。
さて皆様、アイドルマスターシンデレラガールズ7thライブツアーの全日程が終了しました。皆思い思いに余韻に浸っていたり、何らかを反芻していたり、日常に戻ったりしていることと思います。
私も少しばかりの感想を書いてみようと思います。
シンデレラ7thライブは和解の日々だった
幕張、名古屋、大阪と3箇所で3テーマの公演、幕張は家庭の事情でLVになったもののほかは現地全通となりました。一言で感想を述べるなら「和解」の語を選びます。選びました。
幕張での和解
なんといっても久川姉妹、O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!、これにつきます。
6thライブでの新規アイドルの登場、ボイス未実装組を担当するプロデューサー*1は多かれ少なかれ後ろ向きの感情があったと思います。
新しく登場したアイドル達、そして彼女らを演じる声優さんらには何らの悪感情もないという大前提の元、それでも何らかの意思表示のため(外部的には信仰上の理由によりという説明で)、彼女らが登場するイベントの期間中、スターライトステージにログインしないという選択をしました。
初日開幕いっぱつめが Vast world、ここで「ああ、担当*2の歌唱曲を担当抜きで歌われるとはこういうものなのか」と思いながら、次の comic cosmic (当然初めて聴く曲である)でちょっと引き込まれ、(途中は省略します)、O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!。
この曲を今日初めて聴いたという事実に感謝しました。
デレステでショートバージョンをもやっとした気持ちで聴いていたら、多分スルーしていたのではないかと思います。
出演者のお二人、立花日菜さん、長江里加さんは「二人でスタジオ借りて超練習した」と仰っていました。あんな難しい曲を、あんな難しい立ち位置の、あんな個性的なキャラクターを背負って歌いきったお二人を心から尊敬します。
当然配信が始まった途端に2曲買いました。
余談ですが、幕張両日の会沢紗弥さん、両日の挨拶の時に全方位に深々とお辞儀をなさる姿、お美しかったです。心から尊敬します。
名古屋での和解
ナゴヤドーム。6thライブに続いて緒方智絵里さんが登場する会場です。
6thも現地におりました。6thライブが終わっての感想は「ちくしょう、ニュージェネは強えなあ」の一語でした。そりゃあ5万人も観客がいるライブ、誰にとっても100点の公演ができないのは分かっています。
それでも、あの公演は特定のユニットばかりが目だった。目だったのです。私には。
その暗い感情を背負って7thライブ。今回「も」揃っているCANDY ISLANDの3人。
初日4曲目、ショコラ・ティアラ -Before Sunrise Remix-。ステージに上がっているのは3人でした。良かった。本当に良かった。例によって誰にとっても100点の公演ではなかったのでしょうが、智絵里さんのソロがなくても私には大満足でした。
2年ほど背負っていた、それがためにアイマスを楽しめなくなっていた別の重荷*3も下ろすことができました。2年ぶりに思い切りペンラを振って思いきり叫べた気がします。
思い切り叫べたのは、死刑囚、某同僚Pの担当たる遊佐こずえさんがご登場なさったおかげでもあるかもしれません。前にも書きましたが「その場にいないライブ初登場のアイドルの担当Pをおもんばかって泣く」という極めて貴重な経験をしました。
大阪、「担当の初ライブ」。
大阪は、なんといっても佐城雪美さんの初舞台。それだけを見つめて準備してきました。「コールを覚えようとして」シンデレラガールズの楽曲を聴いたのは初めてです。
初めてケミカルライトも買いました。普通ならググレカスで流されるところ、今私が居る場所は「おれは雪美さんを照らしてあげたいんだ」とか言いたれる私に温かく指南してくれました。改めて imastodon.net のユーザ諸氏に感謝します。
17曲目。唐突にやってきた「夢をのぞいたら」。佐城雪美さんが、中澤ミナさんが、そこに立っていました。呆然と立ちすくんでいる間に「担当の初舞台」は過ぎていきました。
それは貴重な時間でした。二度と来ないであろう貴重な時間でしたが、ライブが終わっての第一声は「どうして雪美さんにSun!High!Gold!を歌わせてくれなかったんだ」でした。タイミング的にも、雪美さんにとっての転機としても、これ以外の曲はないだろうと確信していただけに深く落胆しました。
もう一つの感想は「ちくしょう、ニュージェネとトライアドは強えなあ」でした。
(ポジティブな感想を書くと、わしはどうも「歌手としてのアイマスの演者」で一番好きなのは佐藤亜美菜さんかもしれない、という気づきを得ました。「和解」の文章なので感想を長々書くのはやめておきます)
明けて二日目。クソのようなCygamesフラスタの観客動線に翻弄され、別の列に並び直してようやく中澤ミナさんのサインを自分の目で見ることができました。我ながら(ツイッターを検索でもすればいくらでも出てくるであろう)1枚のサインを見るためにこれほどの時間をかけるとは、と思いながら入場。目の前にはスピーカアレイを吊る鉄塔が建ってました・・・
ゲストに何曲も歌わせないだろう、であれば今日も「夢をのぞいたら」だろうな、今日は少し落ち着いて聴けるかな、と思っていたら、唐突に繰り返し繰り返し聴いたイントロが聞こえてきました。
最初の6秒くらいは耳栓を外してUOを折るのに費やし、あとはもうひたすら、目に涙を浮かべながら聴いていました。2番から本田未央、北条加蓮の2人が加わりましたが、それも後でセットリストを見て誰か分かるという始末でありました。
「期待していた曲を期待した局面で聴ける」という気持ちも初めて理解しました。大阪と和解出来た、と思いました。
この文章はセットリストを見ながら書いていますが、ちょうど中間なんですね。
ー文脈がとっちらかりますがここにしか書く場所がないので、黒崎ちとせ役佐倉薫さん、白雪千夜役関口理咲さんの両名による「Fascinate」にも一言触れておきます。
あの難しい歌(だということも初めて知ったわけですが)を同じく難しい立ち位置でお歌いになる、大変なことであったと思います。この曲も例によって初めて聴く曲ですが、初めてがライブでよかったと思います。ー
ライブ後のLTLで「幕張ではなーはーと和解したし大阪ではちとちよと和解した」というtootを目にしました。この文章はそのtootに多分に触発されています。
もうここで終わっても何らの悔いもない、そう思っていました。
やってきたもう一つの和解
平均して95dBという聴覚に影響を与えかねない大音響、かわいい系の歌が好みの私にとっては必ずしも全曲全力で聴きたいとは思わないセットリスト、そして前述の理由でほとんど聞き覚えのない曲が多い中、私は耳栓をつけたり外したりしながらライブの時間を過ごしていました。ライブも終盤にさしかかるころ、「反吐が出るほど」聞いたイントロが聞こえてきました。「紅」です。
X JAPAN、あの曲がテレビラジオでかかっていた頃は「X」だったでしょうか。私はシリアスないじめに遭っていました。平成の世の中であれば連日ワイドショーが騒いでもおかしくない、殴る蹴るの類いのもの*4です。
名前も顔も忘れたけれど、されたことと「そいつらがXの曲を聞いていたという事実」は覚えています。当時の「ヒット曲」は今のそれとは露出度が違います。どこに行ってもどのメディアを見ても同じ曲が聞こえてくるのです。もちろん、心地よい記憶であるはずがありません。
故に、カバー歌唱の「紅」も今まで一切触っていませんでした。そう、一度も聴いていなかったのです。うちのお嬢さん方が歌っていたとしてもそれは変わらなかったでしょう。
イントロが流れざわつく場内、否応なく高まる観衆の期待感、 ああ、会場が真っ赤に染まっている、そりゃみんな聴きたいだろうな、でもおれはそうじゃねえんだよと思いながら。
そこにやってきた松田颯水さんの歌唱。恐らく担当諸氏は「星輝子がいた」というのでしょう。私もそう思いました。耳を塞いで5分間後ろを向くこともやろうと思えばできた。しかし、そうしたら二度とこの曲を「聴けないだろう」と思ったのです。耳栓を外しました。
目の前に(担当*5ではなくても)知った人がいる。
その人があれほどの歌唱を見せる。
歌唱がシンプルに素晴らしい。
星輝子さんの、松田颯水さんのおかげで、わだかまりがひとつ減った気がします。
まだX-JAPANのオリジナル歌唱を聞く気にはなれません。星輝子さんの「紅」をプレイリストにいれることもないでしょう。それでも、私にとってはひとつの「和解」だったのです。
唐突にアフリカのことわざ
Milima haikutani, lakini binadamu hukutana.
「山と山は出会わないが、人と人は出会う」
幕張で窮地に陥っていた私を助けてくれた人々、名古屋で叫んだときに思い浮かんだ顔、大阪で隣にいてくれた男。
アイマスというものを知ってまだ日が浅い私に親切にしてくれる全ての人、大阪Day2の後、深夜24時の心斎橋筋で「佐城雪美さんをよろしくお願いいたします」と肩をたたき合った見知らぬ同業者。「40を過ぎてアイマスにハマって”担当の初ライブ”を見られるとは思わなかった」という私の言に驚いていた同業者。「星輝子さんの紅なら聴けますか」と問うてくれた人。etcetc...
この文章を書いているのはあなた方のお陰です。皆様本当にありがとうございます。
こちらからは以上です。
皆様のご厚情に心から感謝します。緒方智絵里さん、今井加奈さん、佐城雪美さん、成宮由愛さん、望月聖さん、真壁瑞希さんをよろしくお願いいたします。
I appreciate your ongoing support for Chieri Ogata, Kana Imai, Yukimi Sajo, Yume Narumiya, Hijiri Mochizuki, and Mizuki Makabe.
非常感謝您的盛意。還請多多支持緒方智繪里、今井加奈、佐城雪美、成宮由愛、望月聖、真壁瑞希。
謝辞 セットリストは「アイマスDB」の当該記事を参照しました。記して感謝します。